日本キリスト教団成宗教会
牧師・校長 並木せつ子
このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。
勝田令子先生のお話
(これは今年1月21日の礼拝で話されたものです。)
聖書:フィリピの信徒への手紙2:6-8
「僕(しもべ)となった神の子」
勝田令子
今日は年が明けて三回目の日曜日です。昨年12月24日、クリスマスのお祝いをしましたね。クリスマスって、どうしてお祝いをするのでしょう?それは、イエス様がマリア様よりお生まれになった日だからです。神様のお子様であるイエス様が、私たち人間と同じ人間になってくださったのです。先程お読みいただいたフィリピの信徒への手紙6節、7節で「キリストは神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わずに、かえって自分を無にして、僕(しもべ)の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ」とあります。
固執って、どういう意味ですか?辞書には、「こだわること」と書かれています。イエス様は、神様であられる方、永遠の神でいらっしゃるお方なのに、それにこだわらず、ご自分を無にして、人間と同じ者になられたのです。僕(しもべ)の身分になる…とありますが、僕(しもべ)というのは使用人、この時代の奴隷のことです。神様の御子が人となられた。それも、王様や貴族ではなく、僕(しもべ)、奴隷となられた。奴隷は、主人の言うことを聞いて、主人の言うままに働きます。キリストは、父なる神の僕(しもべ)となり、父なる神の御心(みこころ)に従われたのです。
この手紙は、パウロが牢獄の中で書きました。フィリピの人々は教会の中で利己心や虚栄心から争いばかりしていました。その様子に心を痛めたパウロは「何ごとも、利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって互いに相手を自分よりも優れた者と考え、めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい」と書いています。
私たちは、自分のことが一番大事です。弟や妹から馬鹿にされたようなことを言われると、腹が立ちますね。私には、姉が一人と 妹たちが四人います。この妹たちに見下されたことを言われると腹が立ちます。だから、馬鹿にされることの無いよう努力します。自分が大事だからです。
でも、イエス様は、神の御子でいらっしゃりながら、そのご自分にこだわることをせず、ご自分を捨てて天から下り、私たちと同じ人間になられました。そして、イエス様は、神様の僕(しもべ)として神様のおっしゃることを何でも聞き、8節には、「へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした」と書かれています。
イエス様は、十字架で苦しんで死ぬということまで、神様の御心を受け入れました。それ
は、何のためだったのでしょう?それは、自分にばかりこだわって、神様を大切にすることができなくなってしまっている私たちを救うためでした。私たちの罪を助けるためにご自分の生命をさし出してくださったのです。十字架で死なれたイエスさまは、お墓に入れられ、死者の国に下り、三日目に復活されました。死の力に勝利なされたのです。
イエス様は私たちに永遠の生命を与えてくださる方、主でいらっしゃいます。どんな時もイエス様を信じて、教会のみんなと仲良くしていきましょうね。
5月の御言葉
「神は言われた。『光あれ。』こうして、光があった。神は光を見て、良しとされた。」
創世記1章3節~4節
5月の教会学校礼拝
(毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)
- 神様に感謝して祈り、歌います。イエスさまのお話、聖書について学びます。
- お話の聖書箇所と担当の先生は次のとおりです。
5月6日(日) ルカ4:16-21 お話の担当… 並木せつ子
13日(日) 創世記1:1-31 並木せつ子
20日(日) 使徒言行録2:1-13 勝田令子
27日(日) イザヤ5:1-4 興津晴枝
成宗教会学校からお知らせ
「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。」
(新約聖書、コロサイ人への手紙2章3節)
- キリスト教の三大祭りはクリスマスとイースターとペンテコステですが、今年は5月20日がペンテコステ(聖霊降臨日)の日に当たります。十字架に死なれたイエス様は復活し、弟子たちに御自分が生きておられることをお知らせくださいました。それから40日後に天に昇られ、地上の教会に聖霊を送ってくださいました。イエス様が約束された神の霊の助けが地上に与えられた記念の日がペンテコステ(聖霊降臨日)です。イエス様は昔も今も、そしてこれからも、生きておられます!
- 聖霊の神様の助けによって全世界に教会が建てられました。教会は神様の見えない恵みを、確かな宝物として皆さんにお分けしたいと思います。それはイエス様の福音(良い知らせ)という宝です。世界中の教会に与えられているこの宝を、皆さんも心に受けて、新しい一歩を元気に踏み出すことができますようにお祈りします。
- 教会学校は、幼児(初めは保護者とご一緒に)から高校生、大人の方でも参加できます。親子でもご参加ください。また、中学生以上の方には、10時半~11時半のからの礼拝もお勧めしています。