2017年5月号

日本キリスト教団成宗教会

牧師・校長  並木せつ子

このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。

興津晴枝先生のお話

聖書:フイリピの信徒への手紙 4:2~7

「祈りましょう」

興津晴枝

 今朝の学びは「お祈りについて」です。

皆さんは今日も礼拝で、ピアノの前奏を聴きながら黙祷(目を閉じて心の中で)し、賛美歌を歌い、みんなで声を合わせて「主の祈り」を祈りましたね。聖書のみ言葉を学び献金感謝のお祈りもあります。後奏を聴きながら黙とうして教会学校の礼拝はおわります。教会ってたくさんお祈りするところなんだね?って初めて来た人は思うかもしれません。「お祈りするって」どういうことなのでしょうか?「神様とお話しすること」それがお祈りなのです。だから大人の礼拝はもちろんのこと、私たち子供の礼拝でもたくさんのお祈りをします。感謝の祈り、お願い事 他の人たちのための祈りなど。神様とお話しするのです。何をするのにもお祈りで始め、お祈りで終わります。教会ってそういうところです。みなさん一人一人はどんなお祈りをしているのかしら?神様ってお姿を見たことないし、お声を聴いたこともありません。それなのにどうやって私たちは神様とお話(お祈り)できるのでしょうか?どうして私たちのお祈りを聴いていて下さるってわかるのでしょう、不思議だと思いませんか。

じつは神様とお話し出来るのは「イエスさま」のおかげなのです。思い出して下さい。お祈りの最後の言葉を。私たちは必ず「イエスさまのお名前によって」と祈っています。これは祈るときとても大切な言葉なのです。私たちは先週イエスさまのご復活を祝うイースターの礼拝をささげましたね。私たちの罪の身代わりとなって十字架上で死なれ3日目によみがえられたイエスさまを信じる信仰によって私たちの罪はゆるされました。イエスさまが神様と私たちの間をつないで下さっているのです。私たちのすべてを知りとりなして下さっているイエスさまなしでは神様とのお話しはできないのです。上手にお祈りできなくても少しまちがったお祈りをしたとしても「イエスさまのお名前によって」と祈る時神様に喜んで頂けるのです。お祈りの最後にアーメンというのは「そのとうりです」という意味があります。一人で祈る時、またみんなで声を合わせてアーメンといえる「祈りの仲間」をもっているのも神様からの大きな恵みです。

今日の聖書のみ言葉は、パウロさんがフイリピの教会の信者さんたちに牢屋の中から書き送った手紙です。パウロさんは、一人でも多くの人たちにイエスさまのことを知って欲しいと話していたところをパウロさんを妬んでいた人たちによって牢屋に入れられてしまっていたのです。殺されてしまうかもしれない絶望的な状況の中での手紙でした。フィリピの信徒への手紙4章4節。「主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。どんなことでも思い煩うのはやめなさい。何ごとにつけて感謝を込めて祈りと願いをささげ、神にうちあけなさい。」パウロさんは本当に信仰のあつい人だったのですね。

またマタイ6;5~8には「あなたがたの父は願う前から私たちに必要なものをご存じでいて下さる方」という御言葉があります。それなら、もうわざわざ祈る必要はないのでは?そんな疑問が湧いたかも知れませんね。でもたとえ私たちが神様を忘れたり、自分勝手に生きているときにも、イエスさまはひと時も私たちのことを忘れることなく、神様にとりなしてくださっているのです。それほどの大きな愛だからこそ、祈らずにいられないし感謝せずにはいられないのではないでしょうか。お祈り(特に人前での)が苦手だったり、心に思っていても言葉が出てこない、そんな時はイエスさまが教えて下さった「主の祈り」で祈りましょう。お願い事ばかり多く、不平や不満だらけの私たちですが、感謝の気持ちを忘れずに「イエスさまのお名前によって」とお祈りしましょう。

5月の教会学校礼拝 (毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)

◎ 神様に感謝して祈り、歌います。イエスさまのお話、聖書について学びます。

◎ お話の聖書箇所と担当の先生は次のとおりです。

5月7日 (日)   詩編119:145-146       お話の担当… 並木せつ子

14日(日)  マタイ18:1-5             勝田令子

21日(日)   使徒言行録3:1-10          並木せつ子

28日(日)   ローマ8:21-25           興津晴枝

 

教会・教会学校からお知らせ・お祈り・報告

  • 5月14日(日)は母の日、活動の時間はプレゼントのカードを作ります。
  • 今年のペンテコステ(聖霊降臨日)の礼拝は6月4日(日)です。どんな記念日なのかお話を聞いて下さい。
  • 教会学校は、幼児(初めは保護者とご一緒に)から高校生、大人の方も参加できます。また、中学生以上の方には、10時半~11時半の一般の礼拝もお勧めしています。親子連れの方も、どうぞいらしてください。
  • 真の神は、イエス・キリストの御生涯に表されました。イエス様を通して、私たちは、神の真実を知ることができます。
  • 礼拝でのお話は小学校高学年~中学生にもわかりやすく語られます。礼拝後の活動は幼少~小学生向きですが、何歳でも楽しく参加することができます。

5月の御言葉

詩編119篇145節「心を尽くして求めます。主よ、わたしに答えてください。わたしはあなたの掟を守ります。」