2018年1月号

日本キリスト教団成宗教会

牧師・校長  並木せつ子

このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。並木邦夫先生のお話(これは12月10日の礼拝で話されたものです。)

並木邦夫先生のお話

(これは12月10日の礼拝で話されたものです。)

聖書:マタイ福音書1章18-25節

「クリスマスプレゼント」

並木 邦夫

 今日はアドヴェント第2週となりました。アドヴェントの期間はクリスマス前の4週間で、クリスマスを迎える準備期間です。このクランツにもあるように1本ずつローソクを灯してゆき、4本目がともると丁度クリスマスの日になります。元々はラテン語のAdventusという

「来るべき」という言葉が語源のようですが、「重要な人や物が現れる」という意味があります。そこで、今日はその準備期間ということで、一緒にマタイの1章18節を学びましょう。

イエス様の生まれる時の様子が書いてあります。マリアとヨセフと結婚することになっていました。ところが、結婚する前に聖霊によってマリアは身ごもっている、子供を宿していることが判りました。聖霊というのは、神さまご自身の力や働きかけのことですから、まさに神さまのお子様ということになります。ヨセフは自分の子供ではないことが判っていたので、とても悩みました。その頃は、結婚前に他の人の子供ができたりすると石で打ち殺してしまうような事が行われていました。なんとかマリアを助けようと考えていました。マリアと縁を切ろうとも考えていました。すると、夢の中に天使が現れて「恐れずにマリアと結婚しなさい。聖霊によって宿った子を産んで、イエスと名づけなさい。この子は自分の民を罪から救うからです。」と言いました。ヨセフはずっと悩んでいましたが、この天使の言葉を聞いて、マリアと結婚し、この子供を自分の子として育てることに決めました。

ヨセフさんにとってはとても大きなプレゼントでした。それは、「恐れず妻マリアを迎え入れなさい。」という神さまの言葉を信じる心でした。夢から覚めると天使が命じたとおりマリアを迎え入れた、と書いてありますが、このことが起こってからずっと考え、悩んでいたので、この神さまの言葉を信じることができたのでした。また、同じようにマリアについてもイエス様の誕生が予告された時の話がルカによる福音書に書いてあります(1章26-38)。ここでは天使ガブリエルが現れて、マリアに「あなたは身ごもって、男の子を産むが、その子をイエスと名づけなさい。」と言われました。マリアは驚いて「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」と答えました。それでも天使の説明を聞くと「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように。」と言いました。 神さまの言葉をそのまま受け入れ、従いますと言ったのです。このように神さまはヨセフにもマリアにも信じる心をプレゼントして下さいました。

それでは、クリスマスに神さまはわたしたちに何をプレゼントして下さったでしょうか。それは神さまのひとり子、イエス様を世に送って下さったことです。神さまはどんな姿や格好をしているか皆さんは判りませんね。でも神さまはイエス様を人の形で誕生させて下さいました。そして私たち人間が経験すること、苦しんだり、そして死んでいくことを、身をもってお示しになり、わたしたちを最後まで愛して下さいました。人であり、神さまであるイエス様はインマニエル「神は我々と共におられる。」という名前をもっていますが、本当にその通りにわたしたちと共に生きて下さいました。そしてわたしたちの罪を背負って十字架に掛って下さいました。

ヨセフさんもマリアさんも神さまの言葉をそのまま受け入れ、イエス様の両親となることを決心しました。神さまから言葉を頂いても、それをそのまま受け入れられる心がないとがわたしたちには届きません。わたしたちも、神さまのプレゼント、言葉をそのまま受け入れられるようになりたいと思います。

1月の御言葉

ヨハネによる福音書20章29節「イエスはトマスに言われた。『わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。』」

1月の教会学校礼拝

(毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)

神様に感謝して祈り、歌います。イエスさまのお話、聖書について学びます。

◎ お話の聖書箇所と担当の先生は次のとおりです。

1月7日 (日)    ヨハネ20:24-29     お話の担当…  並木せつ子

14日(日)  ガラテヤ3:11-14            並木せつ子

21日(日)  フィリピ2:6-8           勝田令子

28日(日)  ヨブ19:25-27           興津晴枝

成宗教会学校からお知らせ・・・お祈りと報告

  • 新しい年2018年が始まりました!この年が皆さんにとって恵みの年となりますように。全地の造り主なる神様、私たちを世に生まれさせてくださった神様がご自身の目的を示してくださり、平和な世界を実現するために私たちを用いてくださいますように。
  • イエス様の知恵、神様の知恵を教会学校で学んでください!イエス・キリストを通して、今年も恵み深い神様を信頼する一年となりますように。
  • 12月24日(日)教会学校のクリスマス礼拝・・・精勤賞の表彰を受けたのは、伊藤航太君、松井初樹君、川畑舞佳さん、中村里桜さん、松井克樹君、川畑明日佳ちゃんです。おめでとうございます!
  • 12月24日(日)クリスマスイヴ礼拝・・・キャンドル点火の天使役を矢田部聡音さん(小5)と川畑舞佳さん(小3)が今年も務めました。また聖書朗読は中3の岡本秘露美さん、中2の関真奈香さん、中1の金井一史君、小5の矢田部聡音さん、小4の伊藤航太君が務めました。皆さん立派に大役を果たしました。