2020年3月号

「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。」

新約聖書、コロサイ2章3節

このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。


焦 凝先生のお話

(2019年12月15日になされたものです。)

聖書:マタイによる福音書1章18-25節

先ほど読んだ聖書の中では、ヨセフが悩みを抱えていたところ、神様が天使を通して、ヨセフに話かけてきました。このようの場面は旧約聖書にもしばしばありました。皆さんもご一緒に考えてみてください。ノアが方舟を作る前に、世の中の人たちが堕落して悩んだ時も、アブラハムが子供を授けられなかった時も、モーセがイスラエルの人を連れて荒野の大地で迷っていた時も、神様が天使を使って、または直線にその悩みの人に話かけていた。

人間が、悩むとき、困難なとき、神様が人にこうしてほしいとのときにこのような場面が聖書の中で何回も出てきます。

聖書の構成として、旧約聖書と新約聖書があります。今日の聖書箇所は新約聖書の内容になります。新約の最初では、4つの福音書があります。福音という言葉は、「福」と「音」の2文字で構成されています。その「音」を聞くと幸せになるという意味があります。

ここでいう「音」というのは、つまり神様が私たちに語られたメッセージということです。

このメッセージの内容は、イエスキリストが世に来られたことは私たち人間を罪から救ってこられることです。メッセージの内容について、皆さんは教会学校に来て、何回も耳にしたことがあるかと思います。

神様は聖書の中に登場するえらい人たちだけではなく、聖書を通して、牧師先生や教会学校の先生たちを通して、私たちのような普通の人たちにもお話をかけています。

それは、私たちのような普通の人間も聖書の中に登場するえらい人たちと同じように悩んで、答えを見つからないからです。

では、私たち人間はどのような時で悩んだり、困ったりするでしょうか。例えば、テストで点数がクラスの友達より悪く、親に叱られるから点数を見せられないとき、兄弟とケンガにして相手にムカ付いたとき、家族が病気で亡くなった悲しいとき、などなど悩みの種類が様々であります。

悩みの根本的な理由を考えるときに、私たち人間の先祖であるアダムとエバが罪を犯していたから、私たち人間が、神様が一番最初に神様の様式で設計して作られた時のような完全な人間でなくなっていたことが悩みの原点だと思います。そこで神様が私のために救済措置を用意していました。

イエス様が今日の聖書箇所の物語の後でお生まれになりますが、イエス様ご自身こそが、神様が私たちに用意した救済措置でした。

たとえ私たちがどんなに小さい人間でも、神様は私たちのことを忘れてはいません。今日の箇所では天使がイエス様のことを、後に世の人からインマヌエルと言われることを預言しています。インマヌエルという言葉は、「神様が我々と共にいる」という意味です。

イエス様が世に来られることは、つまり神様が私たちを見捨てていない、忘れていないこと、私たちと共にいることを証明したことになります。

私は、深センという町で初めてインマヌエルという言葉を初めて知りました。仕事の出張で深センに訪れていたとき、その日曜日に深センの町にある教会で礼拝をしました。その教会の中で中国語のインマヌエル「以马内利」を書いていました。また、その教会の方に話かけられ、別れの時に、私の肩を叩いて、「インマヌエル」と言われました。

深センは中国の中で四大都市の一つと知られています。中国近代の経済発展の中で、最も成長スピードが速く、裕福な町として知られています。皆さんのおうちの家電製品が深センで造られたかもしれません。そんな裕福な町の人でも、いいえ、この裕福な町の人こそ、悩みが多いのです。

皆さんも大きくなったら、悩みが増えると思います。悩むときに、私たちが悪いわけでもなく、神様が悪いでもなく、悪魔が悪いです。皆様が悩むときに、神様が直接話しかけるかどうかは私にはわかりません。でも、神様の言葉が直接聞こえなくても、神様は私たちのことを忘れてはいません。イエス様による御救い、インマヌエルという神様の福音は確かなことであるからです。このことを、ぜひ覚えていてください。

3月の御言葉

イエスは、「人間にはできないことも、神にはできる」と言われた。

ルカによる福音書18章27節

3月の教会学校礼拝

(毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)

新型コロナウイルス拡大防止のため、教会学校の礼拝は、当面の間、お休みすることになりました。9時15分からの礼拝は、4月19日から再開する予定です(大人の礼拝は3月中もあります)。皆さんも、しっかりと予防をして、元気で過ごせるように気を付けてください。神様の御守りがありますようにお祈りしています。

お知らせ

🌸4月12日(日)はイースターのため大人との合同礼拝となります。この日は10時半からの礼拝にご出席ください。

🌸藤野雄大先生、藤野美樹先生は、仙台に転任するため、成宗教会を辞任することになりました。短い間でしたが、教会学校の皆さんと出会えたことに感謝しています。4月からは齋藤正先生が成宗教会に来ます。これからも成宗教会の教会学校をよろしくお願いします。

2018年12月号

「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。」

新約聖書、コロサイ2章3節

このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。

興津晴枝先生のお話

これは今年11月25日の礼拝で話されたものです。

聖書:マタイによる福音書1章18~25節

イエスと名付けなさい

興津晴枝

イエスさまはマリアさんを母としてお生まれになりました。その時マリアさんはヨセフさんと結婚の約束をしていました。その二人の所に神様のお使いである天使ガブリエルが訪れ予告します。天使はマリアさんに言いました。「恐れることはない,あなたは身ごもって男の子を生むが、その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである」

ヨセフさんにも夢で天使が告げます。「マリアを妻として迎え入れなさい」

この予告を聴いた二人はどんなに驚き悩み恐れおののいたことでしょうか。まだ結婚もしていないのに。でも二人はとても信仰深かったので、素直に神様を信じ生まれてくる子の両親になることを受け入れたのです。神様は二人の信仰に御子の誕生を委ねたのです。人間的には決してあり得ないことでしたが、マリアさんが身ごもったのは、神様ご自身の働きかけによってのことだったのです。聖霊とは神様ご自身のことです。イエス様はマリアさんを通して人間の子として生まれましたが、同時に神様の独子としての誕生だったのです。なぜ、神様はこのようにして私たち人間の世界に独リ子を送って下さったのでしょうか。

みなさんも経験がありませんか?私たちは自分が病気になって初めて病気の人の辛さが分かったり、自分が試練にあって苦しんでみて初めて苦しんでいる人の気持ちが分かるということがあります。イエスさまは私たちと同じ肉体をもって私たちの経験する苦しみや試練を受けて苦しまれたからこそ、私たちを罪から救い出す事がお出来になるのです。天使は更に言いました。「生まれてくる男の子にイエスと名付けなさい」両親になったマリアさんとヨセフさんが付けるのではありません。皆さんはそれぞれお父さんやお母さんが生まれる前からこんな子に育って欲しい!という願いや希望を込められた素敵な名前を持っていますね。

では、天使の告げた「イエス」という名前はどんな意味が込められていたのでしょうか。それは神様がお付けになった特別の名前なのです。ところが、実は当時のユダヤではごく一般的な名前で少しも特別ではなかったのです。不思議ですね。特別なのに特別ではない。ユダヤの人々は、何時の日かきっと神様が救い主を送って下さるという事を、預言者を通して信じていたのです。「イエス」という名は「主は救い主である」という意味です。「インマヌエル」というのは別の読み方で、「神は我らとともにおられる」です。「イエス」という名は多くの親たちの希望と願い、そして我が子にもそのことを忘れないようにとの願いが込められていたのです。

主イエスは、一人の人間としてはナザレの村で両親に仕えごく普通の少年としてそだち大人になり生活をされました。でも主イエスは「イエス」という名に込められた多くの希望を実現する方として使命を与えられてお生まれになった方でした。マリアさんが神様の御子の母となることを決心したことによって、私たちも神様の大きな愛のみこころを知らされたのです。十字架上の死から復活されて、今は天におられるイエスさまは、私たちにいつも聖霊を送って下さっています。神様から離れて罪に落ち入った私たちのため神様に赦しのとりなしをして下さっています。イエスさまを心から信じて「天のお父様」とよびかけお祈りできるようになりたいですね。

12月の御言葉

「闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の陰の地に住むものの上に、光が輝いた。」

イザヤ9章1節

12月の教会学校礼拝

(毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)

  • 神様に感謝して祈り、歌います。イエスさまのお話、聖書について学びます。
  • お話の聖書箇所と担当の先生は次のとおりです。

12月2日(日)  イザヤ書9:1-6        お話の担当…斉藤 紀

9日(日) ルカ1:26-38               並木せつ子

16日(日) ルカ1:39-45             並木せつ子

23日(日) ルカ2:1-7               興津・山口

成宗教会学校からお知らせ

  • クリスマスを待つ心の準備をしましょう・・・「待降節」(アドヴェント)という言葉を聞いたことがありますか。待降節はイエスさまの誕生を迎える準備の季節です。クリスマスの4つ前の日曜日から始まります。今年は12 月2日(日)から始まります。
  • 今年の教会学校クリスマス礼拝・・・12月23日(日)9時15分から。いつもは来られない人も、来られますように。みんなプレゼントをいただいて、イエス様のお誕生を心からお祝いしましょう。
  • クリスマス主日聖餐礼拝・・・12月23日(日)10時半~。大人の人々が中心ですが、小さいお子さんも参加できます。信仰を告白した人々が参加する聖餐式があります。どうぞ見学してください。
  • クリスマスイヴ礼拝・・・12月24日(月)夜7時~8時半。成宗教会では、毎年、クリスマス・イヴ礼拝(キャンドルサービス)を教会学校の生徒さんも参加して行っています。お家の方々といらして下さい。
  • 12月30日(日)の教会学校はお休みです・・・来年は1月6日から来てください。そして教会では、日曜日10時半からの礼拝は毎週いつでもあります。いらしてください。