2018年12月号

「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。」

新約聖書、コロサイ2章3節

このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。

興津晴枝先生のお話

これは今年11月25日の礼拝で話されたものです。

聖書:マタイによる福音書1章18~25節

イエスと名付けなさい

興津晴枝

イエスさまはマリアさんを母としてお生まれになりました。その時マリアさんはヨセフさんと結婚の約束をしていました。その二人の所に神様のお使いである天使ガブリエルが訪れ予告します。天使はマリアさんに言いました。「恐れることはない,あなたは身ごもって男の子を生むが、その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである」

ヨセフさんにも夢で天使が告げます。「マリアを妻として迎え入れなさい」

この予告を聴いた二人はどんなに驚き悩み恐れおののいたことでしょうか。まだ結婚もしていないのに。でも二人はとても信仰深かったので、素直に神様を信じ生まれてくる子の両親になることを受け入れたのです。神様は二人の信仰に御子の誕生を委ねたのです。人間的には決してあり得ないことでしたが、マリアさんが身ごもったのは、神様ご自身の働きかけによってのことだったのです。聖霊とは神様ご自身のことです。イエス様はマリアさんを通して人間の子として生まれましたが、同時に神様の独子としての誕生だったのです。なぜ、神様はこのようにして私たち人間の世界に独リ子を送って下さったのでしょうか。

みなさんも経験がありませんか?私たちは自分が病気になって初めて病気の人の辛さが分かったり、自分が試練にあって苦しんでみて初めて苦しんでいる人の気持ちが分かるということがあります。イエスさまは私たちと同じ肉体をもって私たちの経験する苦しみや試練を受けて苦しまれたからこそ、私たちを罪から救い出す事がお出来になるのです。天使は更に言いました。「生まれてくる男の子にイエスと名付けなさい」両親になったマリアさんとヨセフさんが付けるのではありません。皆さんはそれぞれお父さんやお母さんが生まれる前からこんな子に育って欲しい!という願いや希望を込められた素敵な名前を持っていますね。

では、天使の告げた「イエス」という名前はどんな意味が込められていたのでしょうか。それは神様がお付けになった特別の名前なのです。ところが、実は当時のユダヤではごく一般的な名前で少しも特別ではなかったのです。不思議ですね。特別なのに特別ではない。ユダヤの人々は、何時の日かきっと神様が救い主を送って下さるという事を、預言者を通して信じていたのです。「イエス」という名は「主は救い主である」という意味です。「インマヌエル」というのは別の読み方で、「神は我らとともにおられる」です。「イエス」という名は多くの親たちの希望と願い、そして我が子にもそのことを忘れないようにとの願いが込められていたのです。

主イエスは、一人の人間としてはナザレの村で両親に仕えごく普通の少年としてそだち大人になり生活をされました。でも主イエスは「イエス」という名に込められた多くの希望を実現する方として使命を与えられてお生まれになった方でした。マリアさんが神様の御子の母となることを決心したことによって、私たちも神様の大きな愛のみこころを知らされたのです。十字架上の死から復活されて、今は天におられるイエスさまは、私たちにいつも聖霊を送って下さっています。神様から離れて罪に落ち入った私たちのため神様に赦しのとりなしをして下さっています。イエスさまを心から信じて「天のお父様」とよびかけお祈りできるようになりたいですね。

12月の御言葉

「闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の陰の地に住むものの上に、光が輝いた。」

イザヤ9章1節

12月の教会学校礼拝

(毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)

  • 神様に感謝して祈り、歌います。イエスさまのお話、聖書について学びます。
  • お話の聖書箇所と担当の先生は次のとおりです。

12月2日(日)  イザヤ書9:1-6        お話の担当…斉藤 紀

9日(日) ルカ1:26-38               並木せつ子

16日(日) ルカ1:39-45             並木せつ子

23日(日) ルカ2:1-7               興津・山口

成宗教会学校からお知らせ

  • クリスマスを待つ心の準備をしましょう・・・「待降節」(アドヴェント)という言葉を聞いたことがありますか。待降節はイエスさまの誕生を迎える準備の季節です。クリスマスの4つ前の日曜日から始まります。今年は12 月2日(日)から始まります。
  • 今年の教会学校クリスマス礼拝・・・12月23日(日)9時15分から。いつもは来られない人も、来られますように。みんなプレゼントをいただいて、イエス様のお誕生を心からお祝いしましょう。
  • クリスマス主日聖餐礼拝・・・12月23日(日)10時半~。大人の人々が中心ですが、小さいお子さんも参加できます。信仰を告白した人々が参加する聖餐式があります。どうぞ見学してください。
  • クリスマスイヴ礼拝・・・12月24日(月)夜7時~8時半。成宗教会では、毎年、クリスマス・イヴ礼拝(キャンドルサービス)を教会学校の生徒さんも参加して行っています。お家の方々といらして下さい。
  • 12月30日(日)の教会学校はお休みです・・・来年は1月6日から来てください。そして教会では、日曜日10時半からの礼拝は毎週いつでもあります。いらしてください。