2017年8月号

日本キリスト教団成宗教会

牧師・校長  並木せつ子

このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。

焦 凝先生のお話

(これは7月16日にお話しいただいたものです。)

聖書:コリントの信徒への手紙(二)1章19-20節

「アーメンの意味」

焦(しょう) 凝(ぎょう)

今日は本当に暑いですね。暑くなるとアイスクリームを食べたくなりますよ。皆さんはアイスクリームの味を知っています。冷たくて甘いです。お父さんやお母さんにおねだりをするとアイスクリームを買ってくれます。しかし、いくら暑い日になっても、私は小学校に上がる前に、アイスクリームで母におねだりをしたことがありません。これは自慢ではありません。アイスクリームはまずいものだと思っていたからです。この不思議な考え方には訳があります。ある日、母は私を隣のお家にあずけていました。あの日も今日と同じような暑い日でした。隣のお家のお姉さんは私にアイスクリームを食べさせました。帰ってきた母に、私は「お母さん、今日は冷たくて甘いバニラの香りの食べ物を食べたよ、もう一回食べたいな」と言いました。アイスクリームを食べすぎるときっとお腹が壊すと母は思っていました。この後、母はアイスクリームを買って、その上に唐辛子の粉を塗り、もう一度私に食べさせました。あれ以降、しばらくの間、私はアイスクリームでおねだりすることをしなくなりました。人間はウソを言います。母親だって子供にウソをつくことがあります。ウソが判ってきた私たちは「〇〇のウソづき」と不満を抱きながら言います。

 

今日の聖書箇所のコリントの信徒への手紙二第1章では、パウロはコリント教会訪問の計画を変更したことについて、記述がありました。訪問の約束をしたのに、変更があったりすると、パウロさんは本当に来られるかなとコリント教会の皆さんはきっと不安を思うでしょう。「パウロのウソづき」を思う人もいったかもしれません。では、パウロが考えていたコリント教会訪問は一体どれほどの旅を見てみましょう。大きいな聖書の後ろに「8パウロの宣教旅行2,3」という地図があります。アンティオキアからコリントの町までの距離は大体1,000キロもあります。東京から名古屋までの距離は350キロがあります。3倍もあります。新幹線で東京から名古屋へ行くと、大体2時間がかかります。コリントまで新幹線があれは、6時間がかかるでしょう。しかし、パウロの時代は新幹線がありませんでした。彼は結局自分の足でコリントの町に行きました。コリント教会の会衆はパウロの計画に変更があると聞き、不安を思うのは不思議ではありません。

ここで、パウロは手紙でコリントの会衆を励ましました。19節「わたしたち、つまり、私とシルワノとテモテが、あなたがたの間で宣べ伝えた神の子イエス・キリストは、「然り」と同時に「否」となったような方ではありません。」20節「神の約束は、ことごとくこの方において、「然り」となったからです。」パウロがこの手紙を書いたときは、キリスト・イエスはすでに復活されていました。また、イエス・キリストは自分の尊き血で、神様と私たちの約束を実現しました。パウロはこの福音をコリント教会に伝えるために、訪問の計画を立てました。計画は変更したけれど、福音を伝える使命は必ず実現します。結局、パウロはこの困難な旅を実現しました。それだけではなく、2度も3度も神様の福音を伝えるために、長い旅をしました。

大人になって、母のウソを許すことにしました。その嘘のうらには母親が自分への愛を感じていたからです。パウロはコリントの教会訪問の計画を変更しましたが、神様の福音を伝える使命を果たしました。そして、彼は偉大な宣教師となり、後世に称えられました。「神の約束は、ことごとくこの方において、「然り」となったからです。」

皆さんがお祈りの最後に「アーメン」といいます。「アーメン」の意味は「その通りだ」ということです。その通りは、つまり神の約束は必ず実現するという意味です。今日は「アーメン」の意味を一緒に勉強しました。

成宗教会学校の夏休み

8月6日(日)~27日(日)、9時15分からの礼拝と活動はお休みです。

再開は9月6日(日)です。

教会・教会学校の行事

  • 一般の礼拝は10時30分から、平常通り行っていますので、特に中学生、高校生の皆さんは、是非一般の礼拝にご参加下さい。
  • 8月27日(日)夏休み一日教会学校・・・午後3時~8時を予定しています。小学生が対象ですが、ヘルパーとして中学生の参加も歓迎します。詳しくは別紙を御覧ください。

教会・教会学校からお知らせ・お祈り

  • 一学期が終わり、夏休みに入りました。日曜日、成宗教会学校に通って来てくださった皆さん、ありがとうございます。皆さんが元気で来てくださったように、夏休みも元気で過ごしてください。そして、教会学校で学んだことを毎日の生活の中で思い出してください。
  • 神さまが、わたしたちを善い者として造ってくださったことを信じ、善いことをして日を過ごし、成長させていただけるように願ってください。善いことと悪いこととがはっきり分からなくなるような世界の中で、しかし、神さまはイエスさまを送って下さり、信じる人の味方になってくださいます。そして、毎日の生活の中で善悪が分かるようにさせていただくことを祈りましょう。