日本キリスト教団成宗教会
牧師・校長 並木せつ子
このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。
山口智代子先生のお話
(これは昨年10月29日の礼拝で話されたものです。)
聖書:イザヤ書42章5-6節
「天地の造り主を信じる」
山口智代子
大人の礼拝では、主の祈りと、使徒信条を告白します。使徒信条は、私達が信じる信仰の内容を短く、分かりやすく表したものです。使徒信条の最初に、「我は天地の造り主全能の父なる神を信ず。」とあります。神様は、天と地とを造られました。天と地球上の動物や植物、そして私達人間も神様が造られました。人間は、神様に似せて造られました。天と地を造って、それでおしまいということではなく、神様は、これまでも、今日も、これからも私達に必要なものを備えて下さって、祝福を与えて、守り、導いて下さっています。私達が、神様のお守りと赦しの中で、増えて広がっていくことを神様は、望んでいます。
私達は、多くの物に囲まれて生活しています。私達が住んでいる家やこの教会の建物や、着ている服や、歩く道も、それらを作った人がいます。今朝食べた朝ごはんもお母さんが作ってくれたのではないでしょうか。でも、私達は、お米を炊いたり、パンを焼いたり、卵焼きを作ったりはできますが、お米や小麦の種そのものを作ったり、卵や卵を産む鶏を作ることは出来ません。造り、命を与えるのは、神様だけがお出来になることです。今も、動物でも植物でも菌でも、新しい品種が毎年見つかっています。私達の知らないことは、まだまだたくさんあります。宇宙についても新しい星がどんどん発見されていますが、謎だらけです。宇宙は、完成しているわけではなくて、今も広がっています。光の速度よりも速いスピードで広がり続けていると言われています。宇宙や科学を研究している科学者の中には、科学を知れば知るほど、神様がお造りになったと考えざるを得なくて、神様の存在を確信して、クリスチャンになる方も少なくないということです。
先ほど読んで頂いた聖書の箇所は、イザヤ書です。イザヤ書は、紀元前6世紀頃に、預言者イザヤによって語られました。預言者というのは、神様から示された言葉を語る人です。聖書に出てくる預言者は、神様のみことばを預かり、それを神様の命令によって人々に向かって告げ知らせる人です。預言者イザヤは、新しい神様のみことばを告げます。
イザヤがみ言葉をつげたのは、ユダヤの人々が、大きな戦争で負けてしまい、外国によって支配されている時代でした。力を失って、深い悲しみを抱えた人々の心にイザヤの取り次ぐ神様のみことばが響きます。
「わたしがあなたがたに息を与え、霊を与える。わたし自身の命を分け与え、祈りによってわたしと心を通わせながら生きる人間として生まれ変わらせる」と神様は語って下さいました。新しい国は、神様が呼んで、手を取り、お立てになるひとりのしもべによって造られます。神様がお呼びになるしもべは、私達すべての人間が、たとえどんな暗い所にいても、牢屋のような所に閉じこめられていても、必ず救い出してくださいます。
イザヤの告げた、このしもべとは、イエス・キリストのことです。イエス様は、十字架にかかられ、ご自分の命と引き換えに、私達を救い出して下さいました。神様の御心にかなう道がどこにあるのか、わからなくなっていた私達を、イエス様は光となって照らして下さいました。希望がなく、神様から遠く離れている私達を救って下さったのです。神様が愛をもって、天地を造って下さり、イエス様をこの世に遣わして下さいました。神様は、小さな人間を心に留めて下さいます。神様の愛に応えて、イエス様と共に父なる神様を賛美しながら、1日1日を感謝をもって生きていきたいと思います。
3月の御言葉
「パンは一つだから、わたしたちは大勢でも一つの体です。皆が一つのパンを分けて食べるからです。」
コリントの信徒への手紙一、10章17節。
3月の教会学校礼拝
(毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)
- 神様に感謝して祈り、歌います。イエスさまのお話、聖書について学びます。
- お話の聖書箇所と担当の先生は次のとおりです。
3月 4日 (日) エフェソ4:13-16 お話の担当… 並木せつ子
11日(日) コリント(一)10:16-17 並木せつ子
18日(日) エレミヤ31:33-34 並木邦夫
25日(日) ヨハネ(一) 3:2 興津晴枝
成宗教会学校からお知らせ
- 教会の暦(今年のイースターは4月1日)・・・イエス様は人間の罪の身代わりとなって十字架に掛かられましたが、予告しておられたように三日目によみがえって弟子たちの間に現れて、ご自分が生きておられることを告げ知らせられたのです。神の子、イエス様はわたしたちの罪から救うためにこのような苦難を受けてくださいました。わたしたちはこの溢れる愛に感謝します。この時から弟子たちはイエス様の復活された日曜日に集まって礼拝を守るようになりました。それが全世界のイエス様の教会の始まりです。イースターは毎年、春分の日の後の、満月を過ぎた最初の日曜日にお祝いすることが全世界で決まっています。
- 教会学校のイースター礼拝では、今年度学んだ聖句の暗唱を発表します。その後、卵探し(エッグハンティングと言います)の楽しいゲームがあります。
- 教会学校は、幼児(初めは保護者とご一緒に)から高校生、大人の方でも参加できます。親子でもご参加ください。また、中学生以上の方には、10時半~11時半のからの礼拝もお勧めしています。