2019年6月号

「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。」

新約聖書、コロサイ2章3節

このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。


斉藤紀先生のお話

(5月19日の礼拝で話されたものです。)

聖書:申命記4章15-19節

旧約聖書に、出エジプト記という項目があります。昔昔、エジプトで奴隷になって働かされていたイスラエルの人たちを、モーセが率いてカナンの地まで連れてゆく物語です。苦労してエジプトを脱出、そしてシナイ山で、モーセは神様との約束を石に刻みました。これが有名な十戒です。モーセがシナイ山にこもり、パンも水も口にしないでひたすら神様と会話をして、石に刻んだと言われています。全部で10項目あります。第1番めが「あなたは私のほかに何者をも神としてはならない」 2番めが「あなたは自分のために刻んだ像を作ってはならない(神様でないものをつくって拝んではならない)」です。今日の勉強の箇所は、この十戒の2番目、偶像を作ってはならないというところです。自分のために、どんな形の像も作って拝んではならないと、今日の聖書箇所にあります。神様は目に見えない方です。神様の形を作って、拝むというのは、いけないことなんです。なぜかというと、神様の形を木とか、石膏とか、そうだ、高価な高いもので作ればお金がたくさんかかったのだから心がこもるかなと思って、金で作ってもいけません。木は燃やせば灰になります。灰の中には神様はいらっしゃいません。石膏も同じです。壊せば白い粉になってそれだけです。白い粉の中には神様は存在しません。金もそうです。溶かしても、金です。金は1000℃ちょっとくらいで溶けますけれど、融けて塊になっても神様は現れません。どうしてでしょうか。金の中に神様はいらっしゃらないからです。要するに、木にしろ、石膏にしろ、金にしろ、それは神様ではないのです。

神様ではないものを神様として拝むことは、いけないことなのです。イスラエルの人たちは、神様によって自由を与えられ、奴隷から解放されました。でも、それには守られなければならないことがあったのです。それが十戒です。モーセがシナイ山に登って、神様と対話をしているときに、なかなか下りてこないので、ふもとで待っていた人たちは不安になって、金で子牛を作って拝んだりしましたがこれを知った神様はたいそうお怒りになりました。人間は大変弱いものですから、神様が目に見えないので不安になって、金の偶像を

作ってしまったのかも知れません。でも、まことの神様は天にいらっしゃいます。天にあって、私たちを愛し、恵みを下さり、そして正しい方向に導いて下さっているのです。このことを忘れないでください。

私はこの十戒が刻まれた石を見たいと思っているのですが、まだ発見されていません。十戒の石版は石ですから、どこかで土に埋もれているのではないかと思っています。モーセの時代は、はっきりとは分からないのですが、紀元前12-3世紀ではないかと言われています。

この石版は、契約の箱という箱に収められ、エルサレムの神殿に安置されていた時代もあったのですが、よその国の王様が攻め入ってきて、神殿を壊したころから、行方が分からなくなりました。コピー機のような便利なものが無い時代ですから、私はきっとこの石版の複

製品が何枚かあるのではないかと思っています。そのうちきっと土の中から掘り出される日が来ると期待しています。なぜかというと、この石版よりもっともっと古いものが、近代になって土の中から出てきているのです。ですから、モーセの十戒の石版もそのうちに発見されるかもしれませんね。

6月の御言葉

「愛する人たち、自分で復しゅうせず、神の怒りに任せなさい。「『復しゅうはわたしのすること、わたしが報復する』と主は言われる」と書いてあります。」

ローマの信徒への手紙12:19

6月の教会学校礼拝

(毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)

◎ お話の聖書箇所と担当の先生

聖書 お話
6月2日(日) マタイ12:1-8 藤野美樹先生
  9日(日) 使徒言行録2:1-13 勝田令子先生
  16日(日) 箴言23:22-25 藤野雄大先生
  23日(日) ローマの信徒への手紙12:19-21 興津晴枝先生
  30日(日) 創世記2:18-25 藤野美樹先生

成宗教会学校からお知らせ

 

  • 6月9日はペンテコステ・花の日礼拝です。教会のお誕生日です。
  • 礼拝でのお話は小学校高学年~中学生にもわかりやすく語られます。礼拝後の活動は幼少~小学生向きですが、何歳でも楽しく参加することができます。中高生の皆さんは、大人の礼拝にもご参加をおすすめいたします。礼拝時間は10時半~11時半です。親子連れの方も、どうぞいらしてください。