2019年9月号

「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。」

新約聖書、コロサイ2章3節

このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。

焦凝先生のお話

(7月21日の礼拝で話されたものです。)

聖書:ルカによる福音書12:13-21

 今までは十戒を教会学校で皆さんと勉強してきました。今日は最後の箇所、第十戒を勉強します。
十戒は人間のために神様からモーセに授かった戒めです。しかし、私たち罪のある人間にとっては、これらの戒めを守ることが難しいことです。でも、神さまは私達が恵みの内に生きてほしいから、その故に神さまは私たちに神様の戒めを守ってほしいということです。
しかし、この最後の戒めでも私たちにとっては、どれだけ難しいことなのか、焦先生もよくわかります。「他人の物や財産を欲しがってはいけない。」。ここでいう財産は、低学年の子どもにとっては、あまり持っていないから関係がないと思うかもしれませんが、私たちの持っているおもちゃについて考えるとわかるかもしれません。
焦先生がまだ1、2年生のころトランスフォーマ―という遊びが大流行していました。アニメと共に、トランスフォーマーのおもちゃがBANDAIという日本のメーカーで作られました。しかし、当時は日本で製造したものが中国に輸入されると値段が高くなります。誕生日のプレゼントはいつもトランスフォーマーで、学校のテストでいい成績が取れたら、ご褒美ももちろんトランスフォーマーでした。どれも模倣品つまり偽物でした。一人の友達のお父さんがアメリカから出張帰りで、友達に当時最も人気のあるコンボというキャラクターのおもちゃを買ってきました。その友達は家に来る友達に触って欲しくなくて、箱入れの状態で高いタンスの上に置いていたことをはっきり記憶しています。その時の焦先生はきっととっても欲しがったでしょう。

皆さんもこの気持ちはあったでしょうか。実はいっぱい持っているけど、むしろいっぱい持っていたけど、どうしても他のだれかが持っているものがいい、その人が持ったものが欲しい。この気持ちは貪欲といいます。十戒の最後で皆さんに警告するものはつまり貪欲についてです。

皆さんが、学年が上がって来ることによって、小遣いも親から配られます。小遣いをたくさんもらっているお友達が羨ましいでしょうか。もらっているけど足りないと思ったときから、今日の聖書で出てくる遺産を分けるとおおきなくらを作ってすぐ死んだお金持ちと変わらないことになります。つまり貪欲のひとです。

小遣いに関して、定額のおうちか、家事手伝い分で支給するおうちがあるででしょうか?みなさんは小遣いを自分のもの、あるいは親のものと思っているでしょうか?小遣いは私達の金銭感覚を養うためのものと考えている親が多いと思います。しかし、私達がてっきり自分のものだと思ってしまうことが多いのではないでしょうか。

この世の中の財産は神さまが私達に与えたものですが、私達は私たちの財産は自分の能力や努力で出来たものと思ってしまうことが多いのではないでしょうか。一番大事にしないといけないことは、神さまから私達が豊かにいただいていることを認めること、恵みの大切さを意識することです。つまり神さまのご存在と私たちに多く与えてくださることを認めることです。
ここにいる皆さんはいずれ大人になると思います。その時にお給料をもらう優秀なサラリーマンになるかもしれません。また経営者になってお金持ちになるかもしれません。そうなったときに、今日の説教の貪欲についての教えを忘れないでほしいです。私たちがもっているお給料、資産や不動産はどんなに少なくても多くても、神さまからいただいていることを忘れないでほしいです。
私たちの人生は色々あると思います。多くもらう時もあり、貧しいときもあります。どんな時でも貪欲に陥らずに、神さまから恵みをもらっていることを忘れずに感謝することが今日の教えです。

9月の御言葉

「あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものを御存じなのだ。」

マタイによる福音書6章8節

9月の教会学校礼拝

(毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)

★ お話の聖書箇所と担当の先生

聖書 お話
9月 1日(日) 詩編116:12~19 藤野美樹 先生
   8日(日) サムエル記上 3:1~18 山口智代子 先生
  15日(日) サムエル記上1:10~28 藤野雄大 先生
  22日(日) マタイ6:5~13 興津晴枝 先生
  29日(日) イザヤ書63:16 藤野美樹 先生

成宗教会学校からお知らせ

みなさん、夏休みは楽しく過ごせましたか。教会学校の礼拝も9月からまた始まっています。礼拝時間は9時15分からです。小さいお子様から高校生まで、ぜひいらしてください。