2017年4月号

日本キリスト教団成宗教会

牧師・校長  並木せつ子

このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。

並木せつ子先生のお話

聖書:マタイ7章7節-11節

「求めなさい!とイエスさまはおっしゃいます」

4月はワクワクする季節ですね。桜が咲いて、ピカピカの一年生も、もっと上の学年のあなたも、もっと小さい子だって、ドキドキする新しい時です。新しい場所で、新しい先生、新しい友だち、新しい勉強がいっぱいです。ドキドキするのは、心配もあるからでしょう。うまくできるかな、ドキドキ。そういう時には一人で心配しないで、とイエスさまはおっしゃっているのですよ。「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる」とは、イエスさまのことばです。

だれですか?「どうせ、僕なんかに、わたしなんかに、できないよ」といじけている人は。「門をたたいたって、どうせだれもあけてくれないよ」と諦めている人は。おやおや、そうかと思えば、あちらの方では威張っている子がいますね。自信満々、「わたしなんか、だれにも求めなくたって、ちゃんと自分で何でもできるんだから」と思っているのはだれですか。でも、まっすぐに神さまを見上げて、神さまは見えない方ですが、まっすぐに信じることができたら、あなたは大変幸せですよ、とイエスさまは教えてくださっています。

「神さまは天のお父さまです」とイエスさまは言われす。イエスさまがこのお言葉を聞かせてくださったのは、実は皆さんのような子供たちではなく、大人の人たちでした。その人たちには子供がいたのです。だから、その人たちは子供を育てるのに一生懸命だったでしょう。「子供にお腹いっぱい食べさせてあげたい」とか、「欲しがっているものを手に入れてあげたい」とか、病気の子がいたら、「早く治してあげたい。どうしたらよいだろう」と一生懸命考えていたことでしょう。

「あなたがた親がそう考えているのだから、まして神さまはあなたがたを世に生まれさせてくださって、本当に幸せになるように、いつも考えてくださっていますよ」とイエスさまは教えてくださいました。ところで、皆さんは自分が本当にほしいものが何だか分かっていますか。「絶対これ!」と思っていても後で違うと気が付くこともありますね。でもその時は「これだ!」と思っています。皆さんのお父さん、お母さんも一生懸命皆さんのために考えて、本当に良いものをあげたいな、と思うでしょう。それは、皆さんが欲しいと思うものとちがっているかもしれません。それで、親子げんかになったりすることもあるでしょうね。

本当に良いものを求めることが、最初から分かっている人はいないと思います。だれもがみんな、ちがうものを求めて、間違ったと気が付くことがあるでしょう。でも、心配することはないのです。イエスさまはおっしゃいました。天の父である神さまは、あなたがたにとって本当に良いものが何であるか、ご存じだからです。あなたも知らない良いものを。あなたを大事にしてくれるお父さん、お母さんでも知らない良いものを、神さまはご存じなのです。だから心配しないで求めましょう。「どうせ見つからないさ」と言わないで、探しましょう。「だれもあけてくれないかも…」とあきらめないで扉をたたきましょう。

イエスさまは皆さんに「神さまに求めなさい」と勧めてくださいます。神さまに求めることは、神様に祈ることです。教会学校に来て、お祈りできる人になってくださいね。

4月の教会学校礼拝 (毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)

◎ 神様に感謝して祈り、歌います。イエスさまのお話、聖書について学びます。

◎ お話の聖書箇所と担当の先生は次のとおりです。

4月2日(日)  マタイ7:7-11   お話の担当…並木せつ子

  9日(日)  マタイ27:11-26        萩原総子

  16日(日) ヨハネ20:11-18        並木せつ子

  23日(日) フィリピ4:2-7         興津晴枝

  30日(日)  サムエル(上)1:10-28       山口智代子

教会・教会学校からお知らせ・お祈り・報告

  • 教会の暦(4月16日はイースター)・・・イエス様は人間の罪の身代わりとなって十字架に掛かられましたが、予告しておられたように三日目によみがえって弟子たちの間に現れて、ご自分が生きておられることを告げ知らせられたのです。神の子、イエス様はわたしたちの罪から救うためにこのような苦難を受けてくださいました。この溢れる愛に感謝しましょう!この時から弟子たちはイエス様の復活された日曜日に集まって礼拝を守るようになりました。それが全世界のイエス様の教会の始まりです。イースターは毎年、春分の日の後の満月を過ぎた最初の日曜日にお祝いすることが全世界で決まっています。
  • 教会学校のイースター礼拝では、今年もイエス様の復活の紙芝居をいたします。その後、卵探し(エッグハンティングと言います)の楽しいゲームがあります。
  • 教会学校は、幼児(初めは保護者とご一緒に)から高校生、大人の方も参加できます。また、中学生以上の方には、10時半~11時半の一般の礼拝もお勧めしています。親子連れの方も、どうぞいらしてください。
  • 真の神は、イエス・キリストの御生涯に表されました。イエス様を通して、私たちは、神の真実を知ることができます。
  • 礼拝でのお話は小学校高学年~中学生にもわかりやすく語られます。礼拝後の活動は幼少~小学生向きですが、何歳でも楽しく参加することができます。

4月の御言葉

マタイ7章7節「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」