2017年6月号

日本キリスト教団成宗教会

牧師・校長  並木せつ子

このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。

斉藤 紀先生のお話

(これは2月12日にお話しいただいたものです。)

聖書:ヨハネの手紙一 3章11-16節

「殺してはならない」

斉藤 紀

今日の聖書箇所は、ヨハネの手紙です。ここには、私たちは互いに愛し合うべきである、そして弟を殺したカインのようになってはならない、とあります。

今日は、父なる神様によって与えられた十の戒め(守らなければならないこと)“十戒”の第六戒「殺してはならない」を学びます。

皆さんは動物と植物との違いを知っていますか? 動物は、他の生物の命を貰っていきており、植物は土から栄養をいただいて生きているのです。植物は動けません、でも生きてゆくために根から養分を吸い取って栄養にして大きくなります。動物や植物が死んで土に帰るとその成分が分解されて土の栄養になって蓄えられます。ですから、植物は命を殺すのではなく、土の栄養をもらっているのです(食虫植物などという例外はありますが)。

一方動物は、自分以外の動物や植物の命を貰って生きているのです。熊が鮭をとったり、鳥が虫を食べたりしますね。とんかつもホウレンソウのおひたしも、それらは元来生きていたものです。その命をいただいて人間や他の動物は生きていかなければならないのです。

そのように、他の命をいただいて生きている動物である人間ですが、生きるためですから、神様は許してくださっています。神様のおっしゃることは、人を殺してはいけないということです。イエス様も、「人を殺してはいけない、人を殺すものはさばきを受けなければならない」とおっしゃり、人に腹を立てても、バカ者といってもさばきを受けなければならないとおっしゃっています。また「目には目を歯には歯を」と言われているけれど、右の頬を打たれたら左の頬をも向けなさい、自分の敵を愛し、迫害するもののために祈りなさいとおっしゃっています。

殺してはいけないという戒めには、人を赦し、愛しなさいという神様のみ心が示されているのです。人の命は神様から与えられているのですから、大切にしなければならないのです。ここで、殺すという言葉が出てきましたが、これは「人の命を殺してはいけない」ともうひとつ、「人の心を殺してはいけない」という意味があると思います。ですから、この十戒の「殺してはならない」という戒めには、「へりくだる心を持ち、人を赦しなさい、愛し合いなさい」という神様からのメッセージが入っているのではないでしょうか。

6月の教会学校礼拝(毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)

◎ 神様に感謝して祈り、歌います。イエスさまのお話、聖書について学びます。

◎ お話の聖書箇所と担当の先生は次のとおりです。

6月4日 (日)  ペンテコステ、

使徒言行録:2-1-13     お話の担当… 並木せつ子

11日(日)  ローマ12:1-2             斉藤 紀

18日(日)  詩編145:14-16            並木せつ子

25日(日)  マタイ6:14-15           興津晴枝

教会・教会学校の行事

  • 今年のペンテコステ(聖霊降臨日)の礼拝は6月4日(日)です。どんな記念日なのか、参加してまなびましょう!
  • 教会の暦(花の日)・・・6月第二日曜日(今年は6月11 日)は花の日(子どもの日)と呼ばれ、教会ではお花を持って病院や施設の問安をする伝統がありました。成宗教会学校では成田東三丁目の交番に日頃の感謝のしるしにお花を届けます。
  • 今年も夏休み一日教会学校を開きます。8月27日(日)午後3時からを予定しています。小学生が対象ですが、ヘルパーとして中学生の参加も歓迎します。去年はロウケツ染めに挑戦しました。今年の活動を考案中!皆さんお楽しみに。

教会学校で学ぶこと

  • 真の神は、イエス・キリストの御生涯に表されました。イエス様を通して、私たちは、神の真実について学ぶことができます
  • 教会学校は、幼児(初めは保護者とご一緒に)から高校生、大人の方も参加できます。また、中学生以上の方には、10時半~11時半の一般の礼拝もお勧めしています。親子連れの方も、どうぞいらしてください。

礼拝でのお話は小学校高学年~中学生にもわかりやすく語られます。礼拝後の活動は幼少~小学生向きですが、何歳でも楽しく参加することができます。

6月の御言葉

「すると、一同は聖霊に満たされ、‟霊”が語らせるままに他の国々の言葉で話し出した。」使徒言行録2章4節