2017年9月号

日本キリスト教団成宗教会

牧師・校長  並木せつ子

このお便りは、なりむね教会からのメッセージです。キリスト教会は神様の愛について学び、伝えます。子供さんも大人の方も、読んでいただければ幸いです。

並木邦夫先生のお話

(これは7月9日にお話しいただいたものです。)

「すべて神さまのために」

並木 邦夫

  皆さんは「自由」という言葉を知っていますか。 簡単なようでとっても難しいですね。

「何でもできる。すべてのことが許されている。何をしても大丈夫。」というように答えると思います。今、読んで頂いた聖書の箇所はとても難しいのですが、最初に「すべてのことが益になるわけではない。」と書いてあります。この箇所はパウロがコリントの教会にあてた手紙の一部ですが、当時のコリントの教会の人々にはいろいろな人がいました。既に信仰を持っている人も居れば、そうでない人も居り、「いろいろなことが、すべて許されている」ような状態でした。でも、本当にそれが良いことか、良く考えてみなければなりませんね。神さまは私たちを自由なものとしてお造りに成って下さいましたが、その自由をどのように使うかことができるでしょうか。

ぜひ、神さまが喜ばれるように使いたいと思います。

それでは、なぜ神さまに喜んで頂きたいのでしょうか。それは神さまが私たちに大きなプレゼントを下さったからです。クリスマスに神さまは私たちにイエス様をお送りになり、イエス様は私たちの罪を背負って十字架で死なれました。そして三日目に甦られましたが、神さまはそうして私たちの罪を赦して下さいました。そのように私たちを大切にして下さる神さまですので、私たちは神さまに喜ばれるようにしたいと思うのです。

ここで、ダビデの話も思い出されます。紀元前10世紀のイスラエルではダビデが軍隊をつくり、周囲の部族を統一して王国をつくります。すごい勢いだったのですが、でもダビデは自分を選んで王として下さったのは神さまであることを良く知っていました。ですから、会衆の前で「私たちの父祖イスラエルの神、主よ、あなたは世々とこしえにほめたたえられますように。偉大さ、力、光煇、威光、栄光は、主よ、あなたのもの」と言っています。こうした王様でも謙虚に神さまのおかげです、神さまのため、と言っているのです。

これまで、私たちは主の祈りを学んできました。神さまのお名前があがめられますように、神さまの国が来ますように、神さまが思っていることがこの地でもなされますように、毎日の食べ物が与えられますように、罪が許されますように、悪から救い出して下さるようにと神さまにお祈りしています、こうした、お祈りを神さまは聞いて下さるでしょうか?きっと聞いて下さるという思いを込めて、最後に「国と力と栄とは限りなくなんじのものなればなり」と祈ります。

主の祈りは聖書の中に2か所、イエス様はお祈りする時にはこのように祈りなさいというお話が出てきますが、この最後の言葉は出てきません。教会に連なる人々は2千年前からずっとこのお祈りをしてきましたが、段々とこの最後の言葉が加わって来たと言われています。

私たちは自由を与えられていますが、その自由を与えて下さった神さまのために使う、この「国と力と栄とは限りなくなんじのものなればなり」という言葉を、紀元前10世紀のあのダビデが祈ったのと同じようにお祈りできるということは、とても素晴らしいことと思います。

9月の教会学校礼拝

(毎週日曜日、朝9時15分~9時45分)

神様に感謝して祈り、歌います。イエスさまのお話、聖書について学びます。

  • お話の聖書箇所と担当の先生は次のとおりです。

9月 3日 (日)   マルコ 1:16-20      お話の担当…  並木せつ子

10日(日)  マルコ2:1-12               並木せつ子

17日(日)  マルコ7:24-30           勝田令子

24日(日)  ルカ18:9-14            興津晴枝

                                                                  

教会・教会学校からお知らせ・お祈り

「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。」

(新約聖書、コロサイ人への手紙2章3節)

教会・教会学校からお知らせ・お祈り

  • 長い夏休み、皆さんいかがお過ごしでしたか。成宗教会学校では、8月27 日(日)の午後、「夏休み一日教会学校」を開きました。参加者は生徒12人、先生、保護者、奉仕の長老を合わせて25名。今年は初めて教会学校に参加した生徒さんも多く、礼拝でイエス様についてお話を聞くのもお祈りも初めてだったと思います。そして今年の活動は絞り染めをしました。皆さんとても一生けんめい力を込めて作りました。布を染めたりで、洗ったり、乾かしたりで、忙しい間に魚つりゲームもしました。美味しいカレー、シフォンケーキと西瓜も楽しくいただきました。最後に素敵に面白い作品ができて、皆さん良い思い出になったことでしょう。奉仕してくださった先生、長老の方々にも感謝します。
  • 神さまの愛を信じて従うならば、冒険に満ちた私たちの日々に助けが与えられます。新しい学期も、頑張ってイエスさまを通して、神さまについて学びましょう。

9月の御言葉

「イエスは、『わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう』と言われた。」マルコによる福音書1章17節